- 2021.2.16
- 深遠なる トゥルーラベンダー の世界へようこそ②
深遠なる トゥルーラベンダー の世界へようこそ②
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~“薬用” トゥルーラべンダー の秘密~
1 ラベンダー の違いを知っていますか?
Bonjour a tous. 皆さまこんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
前回に続き、今回もシャトー・デュ・ボワの トゥルーラベンダー についての話題をお届けします。
ひとことで「ラベンダー」といっても、実にたくさんの種類が存在することをご存じでしょうか。
たとえば、ホームセンターなどのガーデニングコーナーに行くとラベンダーの苗木を見かけますね。高温多湿な日本でも栽培できるように交雑・改良された園芸種のラベンダーです。
大きく3種類に分けられる ラベンダーエッセンシャルオイル
アロマセラピーに使うエッセンシャルオイルを蒸留するラベンダーは、大きく3種類に分けられます。
1. トゥルーラベンダー
もともとプロヴァンス地方の山々に自生していた植物で、唯一の薬用種です。
標高800m以上に生育し、高度が高くなればなるほど品質も高くなるとされます。
種から育ち、色も形もさまざまな花が混在して咲くのが特徴。
花穂が小さく、採れるエッセンシャルオイルの量は少ないため希少です。
2. スパイクラベンダー
「メール(=男の)ラベンダー」として知られている品種です。
スペインの海抜の低い地帯で多く栽培されています。
強い樟脳のような香りをもち、フランスではあまり使用されません。
3. ラバンディン
トゥルーラベンダーとスパイクラベンダーの交配種で、挿し木で増やすのが特徴。
強くて大量に生育し、トゥルーラベンダーの8~10倍のエッセンシャルオイルを得ることができるため、世界中で広く商業的に栽培されています。
エッセンシャルオイルの品質(および香り)ははるかに劣りますが、現在市場に出回るラベンダーの95%は実のところこのラバンディンが占めていると言われています。
2 トゥルーラベンダー は個性的
「種から育ち、色も形もさまざまな花が混在して咲く」とお話ししたとおり、トゥルーラベンダーの花たちはとっても個性的です。
濃い紫から薄いラベンダー色、ピンクがかったもの、ほぼ白に近いもの…
花の大きさも小さくて可憐なものから倍近い大きさをしているものまで、実にさまざま!
いっぽう、種ではなく挿し芽で育てると花の色も形もすべてまったく同じになり、また同時に一斉に花を咲かせます。そのため「クローン」と呼ばれています。
シャトー・デュ・ボワCEO、ジャック・ランスレーがいつも熱心に語ってくれるのは、
(ジャックはいつでもラベンダーのことをそれは熱心に語るのです)「さまざまな個性の花が混ざって咲くから、エッセンシャルオイルの品質・効能・香りがよくなるんだ」ということ。
そして、こんなたとえ話もしてくれます。
「人間も、いろいろな個性の人がいてそれぞれ違う能力を発揮しているでしょう?
もし皆があなたという同じ人間だったら、たとえばオリンピック選手も存在しないよね」と。
シャトー・デュ・ボワのプレミアムエッセンシャルオイルの深くすばらしい香りや繊細かつパワフルな効能は、種から大切に育てられた正真正銘の トゥルーラベンダー だからこそもたらされるものなのですね。
3 薬用と呼べる理由
一般的にアロマセラピーの見地からは、真正ラベンダー(トゥルーラベンダー)の学名は
Lavandula angustifolia / officinalis
(ラヴァンデュラ・アングスティフォリアまたはオフィキナリス)
とされ、同じものであると認識されています。
アングスティフォリアは「細い葉の」、オフィキナリスは「薬用の」という意味です。
それでは、どういった根拠で「薬用のトゥルーラベンダー」と呼ぶことができるのでしょうか?
2019年の夏にプロヴァンスを訪れた際、ジャックが他の生産者の畑を案内してくれました。
その畑では、綺麗に色の揃った紫色の トゥルーラベンダー がほぼ満開状態でした。
その年は例年より開花が遅く、シャトー・デュ・ボワの畑の トゥルーラベンダー はまだあまり咲いていない状態だったので不思議に思いました。
聞くと、それは「挿し芽で増やした トゥルーラベンダー 」、つまり トゥルーラベンダー のクローンだったのです。
このクローントゥルーラベンダーは、アングスティフォリアではあってもオフィキナリスとはいえません。クローンゆえに、薬理成分が画一的なのです。
ジャック曰く、
「とにかく大切なのは種から育てること。
種から育てないと意味がないんだよ。種から育った、さまざまな色・形をした トゥルーラベンダー を蒸留することにより、エッセンシャルオイルに含まれる薬理成分がよリ豊富になるんだから。」
とのことです。
まずは種から育てる。
そして、種から育ったさまざまな個性をもつ トゥルーラベンダー の花からエッセンシャルオイルを蒸留する。
これこそが、「オフィキナリス」、イコール「薬用」と呼べる根拠なのです。
シャトー・デュ・ボワのすべてのプロダクトすべてに、この薬用トゥルーラベンダーのエッセンシャルオイルが最も効果を発揮するように考えられて配合されています。
(ちなみにいちばん最初につくられたプロダクトは、1992年発売のリフレッシュジェルです!)
今回も長くなりました。
トゥルーラベンダー のお話、もう少しだけ続きます。
それでは皆さま、A la prochaine fois ! ア・ラ・プロシェンヌ・フォワ(また次回!)
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